小学生サッカーに付き添う父親の雑記

週末は息子のサッカー。プロチームより息子のチームでビールが旨い!!

1分も試合に出られない問題

最近、SNSでこんな投稿があった。

『車で2〜3時間かけて遠征に行き、

数試合やる中で1分も出場機会がなかった』

 

…なるほどなぁ。

 

前提として、

小学生年代における8人制サッカーでは、

皆が出場し、心身ともに成長することが求められているので、

理想としては全員出場出来るといいなぁとは思う。

 

現実はそうはならないよね。

というところはあって、

 

・練習試合と公式戦では異なる

・コーチの視点

・保護者の視点

・チームメートの視点

 

で考えると、

結局折り合いなんだなぁと思う。

 

・練習試合と公式戦では異なる

練習試合では、色々な戦術、

色々な選手、シチュエーションを試すことが出来るので、

当然ながら多くの選手が出られる。

 

 

公式戦は、

・負けたら終わり(トーナメント)

・チームとしての評価

がかかっているため、勝つことが求められる。

当然、チームとして最善の戦術、選手を使うので、

出られない選手が出てくる。

 

難しいのは、

練習試合なのか公式戦なのかが分かりにくいものが多いので、

そこで保護者やコーチ、本人たちの間でズレが出てくるのかなと思う。

 

先の話でいうと、

遠征にわざわざ出かけているので

『◯◯カップ』みたいな名前の

招待大会とかだと、

練習試合とも言えるし公式戦ともいえ、

全員を起用するかしないかは、

チームのその日の考え方によるのかな。

 

 

でも、

全学年をあわせたクラブ全体で考えると、

より強いクラブにしていくためには

こういう大会でもいい成績を残すことで、

いい選手集まって来やすくなるので、

公式戦と考えるチームが多いのではと思う。

 

うちも、地域のクラブのホームページは一通り見て、

大会成績も加入判断の1つにしてたし。

 

まぁわざわざ呼んでもらってるわけで

相手のチームに失礼のない程度の戦力は

整えないと…というのもあるだろう。

 

・保護者の視点

出られない選手の保護者は、

練習試合だろうと公式戦だろうと、

『なんでウチのコ出さないんだ』

と思う。

 

ウチも出られないときはそう思ってたし

今も次男が試合のときに思ってる。

(次男は本来はまだキンダーなので

出られる方がおかしいのだが笑)

 

出られないなら最初から呼ぶなよ!

とも思うけど、

結局は、

 

『チームに貢献できる力があれば

練習試合だろうと公式戦だろうと出られる』

 

と思えるかどうか。

 

『ウチのコ出してよ!』

と言うだけの保護者は、

試合に出られるだけの力を、

子どもが身に付けられる環境を用意してないのに、

コーチやチームにその怒りをぶつけるだけなので、害でしかない。

 

自分もそうだったなと思う。

 

 

・コーチの視点

これは大きく2つ。

 

負け続けるコーチに任せたいですか?

って話と、

見て学べ

の話。

 

チームから力のある子が抜けるときは、

より良いチームに移籍する

という理由がほとんど。

より良い、とはなにかはそれぞれですが、

1つには『強さ』があるでしょう。

 

強いチームと練習試合やったとき、

5本やって5本ともボロボロだと、

このチームで良いのかな…

と不安になりますよね、保護者も本人も。

 

だからチームやクラブ、コーチの

評価、評判て実はすごく大事で、

低学年のうちは

『全員に対する育成がうまい』が

コーチの評判だったりするんだけど、

学年があがるにつれ、

『勝てるコーチ』が

評価につながるようになる。

 

じゃあコーチとしては、

自主練習やスクールで、チーム以外でも頑張っていて、実力がある子と、

特に何もやらんで試合に来るだけの子がいたら、

 

そりゃ実力ある子を出したいよねって話。

 

 

あと、

出てないやつは試合見てろ、

という話。

 

これ、もとのSNSで話題にしていた方は、

『試合観てるだけでうまくなるなら

YouTube観てればみんな上手くなるから』

ということを仰っていて、

この部分は違う意見なのかな、と思う。

 

要はコーチは、

『今出てるやつと、自分に違うところは何かを観ろ』

『今試合に出たとしたら、自分に何ができるのかを観ろ』

ということをまとめて『試合を観てろ』と言っているのであって、

 

YouTubeを観るのとは意味合いは異なるかなと思う。

 

チームでやる以上は、

『チームで結果を得る』ことが求められていて、

出られない子を出すことが、

『チームで結果を得る』ことに繋がらないなら、出さないでしょう。

 

 

『チームで結果を得る』ことの

目標地点を長期に置くなら、

当然全体のレベルアップは必要なので

どこかで出すことはするんでしょう。

(実際『翌日は試合に出た』とありましたし)

 

・チームメートの視点

レギュラーからしたら、

上手いやつが出ててくれたほうが楽だから

いわゆるBチームのやつが出るのでは

嬉しくはない。

 

ディフェンスとかタスク増えるからね。

 

でも、だからこそ成長できる!と思えると良いけどね。

 

 

つらつら書きましたけど、まとめると

クラブ都合でそうなる、というのが結論なので、

いやなら移籍するのがいいでしょうね。

 

社会に出ても、

何かしらで社会貢献しないと対価は得られないわけで、

『自分に何ができるか』を

考えるきっかけになるなら、

今出られないことが、むしろ人生ではプラスかもしれません。

 

サッカーでプロを目指す。

サッカーを通じて精神を鍛える。

 

サッカーをやる理由は、

この年代が一番差があるので、

練習に向き合う姿勢も、実力も、

最も差がある年代でもあるなかで、

 

誰をどう出すか、コーチは悩ましいと思います。

 

そのへんも考えて、

これからも息子に向き合っていこうかなと

改めて感じた問題でした。